春はスミレもまたゆかし

足元でひっそりと命の輝きを伝えてくれて
ヒメスミレ

ヒメスミレ ひそやかな中に凛とした清らかさで

松の木の下に松葉が積もった中に、可憐に咲くスミレを見つけました。

春は桜。里山から寺社の境内、街中、また庭の片隅といろいろな場所に植えられ、また自生して、たおやかで変幻自在の姿で人々を魅了し愛されてきました。

でも、足元でひっそりと春を告げてくれるスミレにもまた、心奪われずにはおれません。

見つけたスミレの花の名前をネットで調べてみました。同じものの中に異なった発色をするものもあったり、似通った印象のものも数多く、すぐにはわかりませんでしたが、当たっていくと、「ヒメスミレ」に違いないとわかりました。やや赤みを帯びた花の色と丸みのある葉が特徴です。

山を切り開いた丘の上にあった小学生時代、山林の中の小道脇に自生する植物には名前の付いた杭に、自分で確かめるように筒が被せてあり、友達と競って名前を覚えたものですが、遠い昔のこととなりました。足元の植物に深い関心のあったあのころは、視力も良く地面もまた近かったのだとも思います。

ケヤキの木の下で群生していたコスミレ

ケヤキの木の下で群生していたコスミレ

近くの公園のケヤキの木の根元に群生する別のスミレも見つけました。これは、裏の菜園にもたくさん見られるものと同じよう。青紫系で葉は細長い形をしています。「コスミレ」のようです。

コスミレ

青紫系で細長い葉 道路脇の割れ目でも育つど根性の姿も

道路の脇の割れ目のようなところにも列をなして咲いているど根性な姿を見せてくれているのもこのコスミレです。

命の輝きを伝えてくれる小さな姿に心打たれます。

山路来て何やらゆかしすみれ草 松尾芭蕉 野ざらし紀行

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