新府桃源郷 鳳凰三山・八ヶ岳を望む山里に

高山と桃の花の情景はまるで別天地のよう
遠く南アルプス鳳凰三山を望んで

遠く南アルプス鳳凰三山を望んで

桜前線が北上しながら日本列島をピンクに染めていくとき、山梨県にはもう一つ、あでやかな色彩を楽しめるお花見があります。ーー桃のお花見です。

例年ではソメイヨシノが散ってから開花時期がやってくるのですが、今年の冬の寒さの影響でしょう、桃の花の開花は桜と重なってやってきたようです。北海道ではさまざまな花が5月〜6月に一度に開花すると聞きますが、それと同じような現象なのでしょう。

山梨県の桃の産地として最も有名なのは笛吹市一宮で、450haに30万本が植えられ、甲府盆地一面はさながらピンクのじゅうたんを敷き詰めたようになります。中央自動車道を利用する時期が重なれば、車窓からこの見事な景観を目にすることができます。

時間の制約がある中、近場で桃のお花見ができないものかと当たってみたところ、ありました! わに塚の桜にほど近い新府桃源郷。韮崎市観光協会に問い合わせをすると、開花時期や駐車場などについてていねいに案内してくれました。

満開のわに塚の桜をカメラに納めた後、3.5㎞ほど北上した地点の新府桃源郷に向かいました。

雪を頂いた山々と桃・菜の花のコントラストに心

雪を頂いた山々と桃・菜の花のコントラストに心奪われます

新府桃源郷は、八ヶ岳の岩屑(がんせつ)なだれが形成した平坦地を釜無川と塩川によって形成された侵食崖、七里岩の上に築かれた武田家最後の城、新府城跡の北部に60haに渡って広がっています。新府城跡の桜を見た後、桃源郷の桃を見にきている人もいる様子でした。

品種によって開花時期が異なるそうですが、多くは開花し始めの桃の花が、遠く南アルプスの鳳凰三山や八ヶ岳を望む山里に、春の到来を告げていました。

北西には八ヶ岳を望んで

北西には八ヶ岳を望んで

静かな山里に広がる別天地のような桃源郷の情景ーー。武田勝頼が統治したであろう山里のたたずまいから、悲運の城となった新府城と武田家の歴史が、感じ取れるようでした。

桃の花満開の「桃源郷」の情景が見られる期間は意外にも短く、満開を迎えた桃の花は桃の収穫に向け、大急ぎで農家の手によって一枝一枝剪定・摘花がされていくそうです。

摘花を待つモモの花

摘果を待つモモの花

山梨県は農業事故が多く、高いところでの作業が必要な果樹農家が多いこともその原因の一つだと、ニュースで耳にしました。高価だと感じる桃も、こうして農家の方々が手塩にかけて育ててくれた苦労を心に刻みながら賞味させていただきたいと思いました。

韮崎市を総合的にガイドしてくれる「韮崎ムーヴ」

韮崎市を総合的にガイドしてくれる「韮崎ムーヴ」。韮崎市商工観光課・韮崎市観光協会発刊

「韮崎ムーヴ」

自然と史跡が調和した武田の里探訪に、また足を向けてみたいと思います。

武田勝頼を偲んだ銘菓「新府焼きごめ」

武田勝頼を偲んだ銘菓「新府焼ごめ」

「新府焼きごめ」についての説明

銘菓「新府焼きごめ」

焼ごめの歯ざわりとバター風味の皮と白あんの調和が絶妙。焼ごめが武田勝頼最後を思い起こさせ、少し物悲しく

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