甲斐市亀沢御領棚田–江戸時代からの千枚田と自然の織りなす美しい風景

棚田近くで見られたベニシジミ

棚田近くで見られたベニシジミ

昔ながらの棚田が整備し守られて

6月10日(土)に甲斐市亀沢地内の御領棚田でろうそく祭りが開催されるという情報をテレビで得て、翌週、お天気を見ながら昼間の棚田の風景を撮りにいってきました。

田んぼのある風景、とりわけ棚田は撮りたかったテーマの一つ。また、田植えをしたばかりの田んぼには、お天気が良ければ空や周りの風景が映り込んで美しいに違いありません。

甲斐市亀沢の棚田の存在やろうそく祭りのことは昨年知り、今年の情報をそれとなく待っていました。

毎年、棚田ろうそく祭りも行われる徳川地代からの亀沢御領棚田

毎年、棚田ろうそく祭りも行われる徳川地代からの亀沢御領棚田

御領棚田とは、徳川家康より許可を得て耕作を行うことになった御料地の田とのことで、かつては千枚を超えて千枚田と呼ばれ、その規模と美しさは関東随一と言われてきたそうです。

しかし、一時は6割が荒廃してしまっていたところを「NPO法人・敷島棚田等農耕文化保存協会」が中心になって整備を行い、現在は800枚ほどになっているとのことです。

甲府市内を抜けて県道101号線をしばらく走ると、目の前に昔懐かしい里山の情景が表れ、亀沢大橋前後を中心にややなだらかな棚田の絵のような光景が展開します。

甲斐市亀沢御領棚田入り口付近。山と空が早苗を植えたばかりの田んぼに映り込んでいる

甲斐市亀沢御領棚田入り口付近。山と空が早苗を植えたばかりの田んぼに映り込んでいる

亀沢大橋は、茅ヶ岳東部広域農道の全線開通により、中央自動車道韮崎ICから昇仙峡方面へのアクセスが短縮されるという大規模な橋です。

亀沢大橋と棚田。橋の下に甲府盆地を一望

亀沢大橋と棚田。橋の下に甲府盆地を一望

EOS X7を手に県道沿いを歩いていると、道路脇に桑の木が赤や紫の実をつけていました。木々の間に見える下の方には小さな川が流れ、せせらぎの音とともにウグイスのさえずりが聞こえてきます。

桑の木には赤や紫の実がなり、ウグイスのさえずりと河原のせせらぎが聞こえる

桑の木には赤や紫の実がなり、ウグイスのさえずりと河原のせせらぎが聞こえる

昔ながらの農法、動物も植物もいきいきと

ろうそく祭りを終えた後ではありますが、まだ田植えが行われている田んぼもあり、昔ながらの手植えで1本1本稲の苗を植える農家の方の姿が見られました。

昔から千枚田と呼ばれ、関東随一の美し景観を誇ってきた

昔から千枚田と呼ばれ、関東随一の美し景観を誇ってきた

昔ながらの手植えで棚田を守る

昔ながらの手植えで棚田を守る

個体数が減少しているというベニシジミも見られ、田んぼにはオタマジャクシもいっぱい。

個体数が減少しているというベニシジミと棚田に隣接した畑

個体数が減少しているというベニシジミと棚田に隣接した畑

田んぼの中にはオタマジャクシがいっぱい!

田んぼの中にはオタマジャクシがいっぱい!

水面をアメンボが遊び、水辺の草にイトトンボが羽を休め、野の草花が陽光と田んぼを吹き渡る風を受けてきらきら輝くような姿でいきいきと咲いていました。

田んぼの水面をスイスイとすべるアメンボ

田んぼの水面をスイスイとすべるアメンボ

田んぼの中に張り出したスズメノテッポウで羽を休めるイトトンボ。空の色を映しているかのように眼が水色

田んぼの中に張り出したスズメノテッポウで羽を休めるイトトンボ。空の色を映しているかのように眼が水色

県道の反対側は急峻な斜面になっていて、小さな滝のような水路を水が流れ落ち、三日月のような形の田んぼにも水路が引かれて、それぞれの田んぼが大切に守られていました。

急峻な坂に引かれた滝のような水路

急峻な坂に引かれた滝のような水路

岩肌を伝って田んぼに流れ落ちる場所も

岩肌を伝って田んぼに流れ落ちる場所も

亀沢大橋の下には甲府盆地を一望。お天気がよければ北には南アルプスが見えるそうです。

急峻な斜面の小さな田んぼも守られていました

急峻な斜面の小さな田んぼも守られていました

都心住民の県別移住先ランキングで山梨県の人気は急上昇しているそうですが、この美しい光景と田んぼがいつまでも守られていきますようにと思ったことでした。

以下、参照させていただきました。

甲斐市役所HP 棚田ろうそく祭り

「山梨県に住みたい」はなぜ増えた? (日刊ゲンダイ 2015年7月23日)

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