
参道を抜けると正面の重要文化財の仁王門
東京都日野市高幡不動駅からほど近い高幡不動尊金剛寺は、平安時代初期創建と伝えられる真言宗智山派の古刹。
成田山新勝寺・埼玉県の總願寺(そうがんじ)とともに関東三大不動とされ「高幡のお不動さん」と親しまれ、行事や縁日などで年中にぎわいを見せています。
都内有数のアジサイの名所としても知られるこの高幡不動尊には250種・700株のヤマアジサイに加え、ガクアジサイやセイヨウアジサイ合わせて7500株が植えられています。
毎年6月1日から7月初旬まで行われる高幡不動尊のあじさいまつり。梅雨空にいっそう映えるアジサイを見に訪れた多くの人でにぎわう高幡不動尊を取材してきました。
参道からの正面にある重要文化財の仁王門をくぐると同じく重要文化財の不動堂があります。脇に境内案内図が。

入り口にある案内図
不動堂奥の奥殿には重要文化財・不動三尊、平安中期の大日如来像ほか指定文化財、新撰組資料、寺宝が数多く展示され、午後1時40分からは案内説明が行われているということです。

土方歳三像。金剛寺は土方歳三の菩提寺でもある
向かって左側奥深くへと続く裏山の不動ヶ丘には八十八ケ所の弘法大師像がまつられていて山内八十八ケ所と呼ばれています。この八十八ケ所巡拝路をたどりながらさまざまな表情を見せてくれる数多くの種類のアジサイを鑑賞することができます。

不動ヶ丘入り口付近、南北朝期の小領主・山内経之供養塔周辺には数多くのアジサイが植えられている
子供からご高齢の方とあらゆる年代の方々が巡拝路をたどりながらしっとりと咲くアジサイを愛でていました。手をつないで仲良く巡拝されているご夫婦もいました。

巡拝路にはこんもりとしたアジサイの株が続く

さまざまな色のアジサイが調和

八十八体の弘法大師像が巡拝路にまつられている

巡拝をしながらアジサイを愛でる道

多くの人が足を止める純白のアナベル

ブルーで八重のアジサイも

ほんのりピンクの差し色が美しいマイコアジサイ
不動ヶ丘頂上付近は15世紀中期にはあったと考えられる高幡城址があり、その面影をしのばせてくれます。

歴史をしのばせる高幡城址

高幡城址最上部

高幡城址最上部からは日野から立川方面が望める。中央やや右寄りに多摩都市モノレールが走っている

南平丘陵散策路へと続く道も

巡拝路もおしまいに近づき山を下る

五重の塔とモミジが色鮮やかに調和
山内八十八ケ所目は大師堂で、巡拝路をたどってきた次々と訪れお参りしていました。

山内八十八ケ所目は大師堂

ゴールの八十八ケ所目に次々と人々がお参りに
大師堂周辺にも多くの珍しいヤマアジサイが植えられていました。

ヤマアジサイ・瀬戸の舞姫

ヤマアジサイ・花八重
一番奥まったところ近く、鳴り龍がありまた新撰組位牌などが展示されている大日堂はお香の匂いが漂い新緑とアジサイが調和していました。

大日堂山門

大日堂前には名残惜しそうにいつまでも座っている人たちが
夕刻、いつまでも去りがたく静謐な雰囲気の中に座ってこの空気を楽しんでいる人々の姿が印象的でした。

境内入り口付近のお店もにぎわっていました
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