
菜園に咲いたニラの花。EF-S24mm マニュアル 絞り2.8 ss1/64秒 ISO 400

ニラの花・イメージ
それほど大きな菜園ではないのですが、日々小さな発見があり、楽しませてくれます。
植えられた野菜たちと、鳥や風などで種がもたらされて生えてくるさまざまな植物、それらを目当てに訪れる昆虫や動物が複雑多岐な生態系を作り出しているのですから。
秋冬の畑を作ろうと菜園に出て、目に飛び込んできたのはニラの花。
白い花びらが6枚あるように見えるのですが、花弁(花びら)は3枚で残りは苞(ほう)すなわちつぼみを包んでいた葉なのだそう。
ヒガンバナ科ネギ属のニラ。
雄しべは6本で子房が3室。熟した子房は割れて黒い小さな種を落とし、宿根の根の周辺にさらに増えていきます。
このニラの花、ニラの葉と同じような香りと味で、同じようなレシピにも使用可能。
栄養豊富で、βカロテン・ビタミンA・ビタミンCのほかにミネラルも多く、匂い成分の硫化アリルがビタミンB1と結合して代謝・免疫機能を高め、また整腸作用作用もあるという優れもののようです。
夏野菜のコンパニオンプランツとして植えていたニラの株も一回り大きくなり、あちらこちに花を咲かせています。
刻んで卵焼きに入れていただきました!

ニラの花を刻んで卵焼きに入れて
数日後、同じ株のニラの花は子房がふくらみ初めているものも。
オオチャバネセセリがニラの花が咲き終わらないうちにと、せっせと蜜を吸っていました。

オオチャバネセセリも訪れて
茶色くて地味なオオチャバネセセリ、実は地域によっては絶滅危惧種に指定されていることもあるとのこと。
食草は竹科植物やススキなのだそうで、幸いにして、周囲にはまだ見られています。
ニラが種をつけるころには通常は茎ごと刈り取ってしまいます。
涼しくなってくると、今度はネギが柔らかくなり旬を迎え、楽しみになります。