
カルガモの群が水しぶきを上げて飛び立つ瞬間をとらえられ
散歩がてら足を向けた山梨県芸術の森公園。
初秋となり、落葉樹の色付きはどうかなと県立文学館裏手の日本庭園へ。
休館日で静かな庭園を眺めその風景などを撮影し始めてしばらくすると、鳥の羽音が池の方でします。
カモたちが降り立ったようで、その群の様子を比較的近くから撮影できるチャンスに恵まれました。

山梨県芸術の森公園の日本庭園に降り立ったカモの群
後で調べてみると、カルガモと判明。

群れをなして泳ぐカルガモたち
白っぽい顔に2本の黒褐色の線、オレンジ色の脚部などの特徴があります。

2羽で泳ぐカルガモ
日本で唯一の留鳥だそうで、雌雄による羽の色の区別はありません。

羽を休めるカルガモ。白っぽい顔に2本の黒い線、オレンジ色の脚が特徴
カルガモといえば、お母さんの後を付いて歩く雛たちが道路を渡る様子などが報道されたりもしている鳥。
写真を撮るようになっていなければ、注意を払うこともなく見過ごしていたに違いありません。

羽繕いを終えたカルガモ
いろいろな場面を撮っていると、離れたところを泳いでいた一羽が「クワッ、クワッ」と鳴き声を上げます。

緑の池を離れて泳ぐ一羽

こちらは群のカルガモたち
次の瞬間、カルガモの群れは水しぶきを上げて一斉に飛び立ったのです。
「クワッ、クワッ」は飛び立つよ!という合図だったのでしょう。

カルガモたちが一斉に飛び立つ瞬間

水しぶきを上げて空へ
身近な鳥にして、その生態はまだ解明されていない部分もあるそう。
池の水鳥は同じ場所にいるものと無意識のうちに思い込んでいたことを始めとして全くの知識不足で、カルガモといえば歩く、泳ぐのイメージで、空を飛ぶとは思いもよりませんでした。
この度の貴重な出会いにより、カルガモが一歩身近な鳥になりました。
まれな飛翔の瞬間をとらえることができ、感激でした!