
スズメの花が咲いた桜の木に水色のセキセイインコが一羽!
久しぶりの雨に恵まれた日の翌日、朝方の気温が珍しく高くて過ごしやすく、午後から山梨芸術の森公園にもほど近い、甲府市貢川遊歩道に足を向けてみました。
暖かい日であれば、カワセミの姿が観察できるかもしれません。
しかし、戸外は意外に風が冷たくて、体感温度はとても低い感じ。
カワセミの姿はまたも見ることができません。
が、寒風の中で非常に珍しい光景を見ることができました。
遊歩道沿いの収穫を終えた稲株の並ぶ田んぼにおびただしい数のスズメの群れが。

小振りの桜の木に留まったスズメの群れは、まるですスズメの花が咲いたよう
遊歩道の歩行者の気配で一斉に飛び立つと、田んぼの脇の小振りの桜の木に留まりました。
木に留まったその姿は、まるでスズメの花が咲いたよう! 見たことのない光景です。
さらに、茶色のスズメの群れの中に水色の鳥が一羽。目を疑いましたが、幻でも夢でもなく現実です。
カワセミではなく、セキセイインコのようです。
スズメの花の咲いた木で、スズメの群れにすっかり溶け込んでいます。
スズメも気にする気配まったくありません。
しばらくすると、スズメの群れはまた一斉に飛び立って田んぼへ。田んぼの中の落穂などをついばみます。

刈り終えた稲株の間で食べ物をついばむスズメたち。保護色で見えにくい
その後はまた桜の木に一斉に引き返します。

少しすると、また一斉に桜の木へ
セキセイインコはどうしているのでしょう?!
姿を追ってみると、一緒に行動しているのです!
一緒に飛び立って田んぼへ。
餌を食べては、また桜の木へ一緒に引き返します。
それを2回繰り返し。すっかりスズメの群れの一員になっています。
なんとも不可思議な光景です。
次の瞬間、桜の木に留まった鳥たちは、田んぼにではなく、四方八方に飛んでいきました。
その後、戻ってきたスズメたちも一部。
その中にセキセイインコの姿はありません。

戻ってきたスズメたち。笠雲がかかった富士山を背景に
散策からの帰路、同じ場所を通り、見ると、またかなりの数のスズメが同じ桜の木に留まっています。
が、セキセイインコの姿はありません。
帰ってググってみると、野生化したセキセイインコが各地で確認されている模様。
元々はオーストラリア内陸部原産で、群れを作る性質が強いそう。
声をまねたりして頭がいいので、スズメの群れに混じって野生化して生息しているのでしょうか?
また同様な場面を見たいものです。
今回は、シャッタースピードが遅かったので、その折は、飛行する姿をきっちりと止めて撮影したいと思います。