
風格ある造りの甘草屋敷・旧高野家住宅
切妻屋根の前面上部に2段の突き上げ屋根のある甲州民家で、付属建物や宅地も含めて国の重要文化財に指定されている、甘草屋敷・旧高野家住宅。
同住宅が、「甲州市えんざん桃源郷 ひな飾りと桃の花まつり」のメイン会場として、ひな飾りと吊るし雛が飾られているというので、3月中旬訪ねてみました。
甘草屋敷のあるのは、甲州市えんざん上於曽のJR塩山駅の北口正面。電車でのアクセスも容易です。
道路から目を引くのは、2段の突き上げ屋根を備えた切妻屋根の風格ある母屋。
この建築様式は、かつてこの地域で盛んだった養蚕に使用された形式だそうです。
敷地内にはちょうど見ごろを迎えた白梅の木があり、この季節らしいマッチングに。紅葉したナンテンもきれいです。

白梅が季節らしい彩りを添えて

色づいたナンテンと松の木のコラボレーションもきれいです
長百姓で合った高野家は、幕末には苗字帯刀を許され、江戸幕府に納める薬草の甘草を栽培していたことから「甘草屋敷」と呼ばれるようになったとのこと。
三段構造の上層階は、甘草の乾燥に用いたれていたそうです。
母屋入り口には咲き始めの桃の花が活けられ、建物の中には、たくさんのひな飾りと吊るし雛が飾られていました。

一世を風靡した御殿雛もたくさん飾られています

さまざまな吊るし雛が賑やかに

無病息災・良縁を祈願して
珍しい享保年間の雛飾りもあります。
裏の子供図書館になっている建物含めて国の重要文化財です。

子供図書館の建物

東側から見た母屋

厩
巽蔵は土産店になっていて、甘草のお茶セットなどをいただくことができます。

甘草屋敷と甘草茶セット
桜開花直後の桃の花の時期は、桃畑一帯が桃色のじゅうたんに覆われたようになり、きれいなことでしょう。
また訪れてみたいものです。
参考
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